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本日は、不可能を可能にするために、必要なマインドについて話をします。

ベンチャー企業とは不可能を可能にしてビジネスにすることです。「不可能を可能にする」という言葉を見て、拒否反応や冷ややかな感情を抱く人は確実にベンチャー企業に向いておりません。しかし、不可能を可能にすることは、当然ですが容易ではありません。そこに正解はないですし、正解がないからこそやり甲斐があり、挑戦する価値があります。

そんな挑戦をする上では、チーム全員が起業家精神を持つことが重要です。起業家精神の意味として、個人的に最もしっくりとくる定義は、ハーバード・ビジネススクールのスティーブンソン教授による「起業家精神とはコントロール可能な資源を超越して機会を追求すること」です。

日本人は「改善」することが比較的得意であるために、現状からの改善思考をする人が多いです。現状とコントロール可能なリソースを使って改善を繰り返していく習慣が多いです。これは、「コントロール可能なリソースの有効活用という思考」です。しかし、私が思うベストな思考は、目的からの逆算思考です。

自分達が目指す理想・ベストな状態をまずは明確にする。その目標を達成するために必要なコト・モノを考える。このタイミングでは手持ちのリソースは無視します。外部からリソースの調達が必要であれば（そのケースが多いですが）、リソースの確保にコミットします。今あるリソースを最大限に有効活用するという思考は捨てて、コントロール可能なリソースを超越して機会を追求する思考を持たないとダメです。

起業家精神は起業家だけのスキル・マインドではないです。全員が共通して持つべきスキル・マインドです。