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22/01/18 プレスリリース
インドの動物医療の現在と、A’aldaが取り組む動物病院のDX

インド動物病院DX

現在、インドでは著しい経済成長と都市化を背景にペット頭数が飛躍的に増える一方、ペットを対象とする獣医師の不足が深刻化しています。2020年から2021年にかけてインド国内で外資系企業初となる動物病院「DCC Animal Hospital」を開院したA’alda Pte.Ltd(本社:シンガポール。以下、アルダ)は、そうした問題の解決にデジタルトランスフォーメーション(DX)を活用。動物病院に特化したITツールや、ペットオーナーの利便性を向上させるスマートフォンアプリケーションなどを世界に先駆けて開発、運用することで、人と動物の幸せの実現を目指しています。

 

 

INDEX

 

 

ペット頭数の急増とともに、獣医師不足が深刻化

公的機関や、国際的な市場調査会社であるユーロモニターらが発表する資料をもとにアルダが推計したところ、2018年時点でアジア圏()における動物医療市場は約56億ドル。2030年には約2.8倍の約150億ドルへと成長することがわかりました。その中でも注目すべきは、約3.4億ドルから約42億ドルへと急拡大を果たす南アジア圏(インド)。アジア市場を占める割合も約6%から約27%へと巨大化することが予想されています。また、ペット頭数でも2018年からのわずか5年間で2,100万頭から5,100万頭へと増えるとの予想が報告されています。

インドでのペットの急増に伴い、深刻化しているのがペットを専門とする獣医師の不足です。アルダがOIEのデータをもとに算出したところ、インドでは獣医師ひとりあたりのペット頭数が2018年時点で4,222頭。5年後の2023年には約10,000頭にも達し、2018年と比べ約2.3倍にもなるという試算が得られました。インドでの獣医師不足の背景にあるのが、現地の産業構造です。インドでは国家として畜産業に力を注いでおり、大学教育も小動物より大動物がカリキュラムの中心。さらに、インドの約90%の獣医師が畜産動物に従事しており、残りのわずか約10%がペットをはじめとする小動物臨床に従事しているとされています。

※アジア圏=東アジア(日本、台湾、韓国)、東南アジア(タイ、ベトナム、インドネスア、マレーシア、シンガポール)、南アジア(インド)インド動物病院DX

子犬・子猫のカルテ登録が顕著

インドでペットを専門とする獣医療の充実が求められる中、アルダはグローバルに展開する外資系企業として初めて、202010月にニューデリー市内に小規模動物病院動物クリニック(DCC Animal HospitalGK-2)を、20213月にグルグラムにインドでの基幹病院となる大規模動物病院(DCC Animal Hospital・グルグラム)を開院しました。 

ペット頭数の急増を示唆するデータは、DCC Animal Hospital・グルグラムでカルテ登録された犬、猫の年齢にも現れています。20213月の開院から202111月までの間に登録された犬のうち、生まれて間もない0歳代が全体の約21%を、2歳までに広げると全体の約50%を占める結果に。猫の場合でも0歳代が全体の約36%、2歳までに広げると全体の約73%と、飼育されはじめてからまだ歳月が経っていないペットが多くを占めることが判明しています。

インド動物病院DX

A’aldaがインドでの動物医療を牽引する存在に

DCC Animal Hospital・グルグラムは、アルダの理念「パートナーとしてのペットの健康とライフスタイルの変革と、人と動物の幸せ」を実現するため、既存施設を買収するのではなく、用地確保からすべてフルスクラッチで建設。小動物医療に成熟した日本の動物病院のノウハウを生かしながら、インドに適した動物病院を完成させました。 また、デジタルレントゲン機器や超音波検査装置といった最先端の獣医療設備を備えるほか、獣医療スタッフと顧客の動線に配慮した設計、小動物医療に特化した教育システムなどを導入。さらにWeb予約や獣医師と顧客のオンライン診療など、DXを取り入れたサービスの数々で、着実に顧客を獲得。その画期的な取り組みは現地メディアにも多数取り上げられ、高い注目を集めています。

インド動物病院DX

A’aldaが目指す新しい動物病院

アルダが動物病院として先進的な取り組みを実践できる背景には、インドでのIT人材の豊富さや、新しいテクノロジーに対しての寛容な国民性に加え、DCC Animal Hospital独自の経営体制があります。世界的に見ても、動物病院の経営は獣医師自らが、診察や治療と並行して行なっているのが一般的。そのため、クリニック運営においても獣医師視点での効率が自然と優先されやすく、ペットやペットオーナーの利便性は二の次とされるケースも少なくありませんでした。

一方でDCC Animal Hospitalでは経営・マーケティング、CRM、デジタルテクノロジーのそれぞれの専門家が、獣医師とともにクリニック運営を主導。他のBtoCサービスと同様、顧客(ペットオーナー)の満足度向上を第一優先に、すべてのサービスを提供しています。

たとえば、オリジナルのスマートフォンアプリもそのひとつ。アプリは診察券としての機能も持つほか、簡単な操作で予約も完了。さらに、決済サービスも備えているので、会計のために診察後に院内で長時間を過ごすといったストレスもありません。

アルダは今後、インドでつくりあげたさまざまなテクノロジーをアジアや欧米諸国へと展開予定。人と動物の幸せを実現するアニマルテックヘルス企業として、さらなる成長をつづけていきます。

インド動物病院DX

INFORMATION

DCC Animal Hospital & Petcare, Gurgaon
Jagdamba Farm, Carterpuri Marg, Sector 23A, Gurugram, Haryana – 122016
contact@dccpets.in
(+91) 9311560101

DCC Animal Hospital, Delhi
E-556, Greater Kailash-2, Upper Ground Floor, New Delhi 110048
contact@dccpets.in
(+91) 7428535050

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